世界モバイル通信大会:ロボットが腕前を披露 通信事業者がAIの将来性を探る
2025年世界モバイル通信大会(MWC上海2025)が、6月18日から20日まで上海で開催された。モバイル通信とAI技術がどのような相乗効果を生み出すかが注目を集めた。
会場では、智元(Agibot)ロボットが毛筆で字を書き、来場者の注目を集めた。智元ロボットのCMOを務める邱恒氏は、モバイル通信分野では、ロボットが機械室でのモニタリング、無人点検・メンテナンス作業をサポートできると述べた。
中国三大通信事業者である中国移動(China Mobile)、中国聯通(China Unicom)、中国電信(China Telecom)も、それぞれロボットの「得技」を披露し、モバイル通信とAIの融合の道を探っている。
中国聯通は、ロボットアーム、四足歩行ロボット、ヒューマノイドロボットを含む、産業シーンでの一連のエンボディド・インテリジェント製品を展示した。ブーススタッフの呂仁賓氏は、製品はまずロボットアームによって仕分けされた後、ヒューマノイドロボットから四足歩行ロボットに渡され、四足歩行ロボットによって運送されると紹介した。
中国電信は今回、運動のパートナー機能などを備えたロボット犬を展示し、大きな人気を呼んだ。中国新聞社の記者の取材に対し、中国電信(ヨーロッパ)有限公司のポール・ヴィンチェンティ(Paolo Vincenti)氏は、パートナー機能を備えるロボット犬は、この技術を人間の日常生活に導入するための第一歩に過ぎず、将来、AI技術がモバイル通信分野の発展を新たな段階へ導くと期待されており、業界は今、いかにして両者を相互に補完させるかを研究していく必要があると述べた。
https://www.chinanews.com.cn/cj/2025/06-19/10434914.shtml
微医と阿里雲が戦略的提携、AI医療基盤を共同構築
6月17日、微医控股(WeDoctor Holdings)と阿里雲(Alibaba Cloud)が杭州で正式に戦略的協力協定に調印した。両社は医療AI基盤を共同で構築し、医療サービスシーンでの応用、AI技術、クラウドコンピューティングなどの分野におけるそれぞれの中核的強みを基盤に、世界先端レベルの医療臨床大規模モデルの構築、AI総合病院とAIエージェントの高度化、都市レベルAIデジタル健康共同体の拡充など、多角的協力を展開する。今回の提携は、AI大規模モデルとAI医療の垂直市場分野における両社の強力な連携であり、医療健康産業のスマート化のアップグレードを推進する上で重要な一歩となるだろう。
協定によると、両社の協力は以下の3つの中核分野に焦点を当てて展開される。第一に、微医控股の医療臨床シーンのリソースと阿里雲の先進的なアルゴリズム能力を深く融合させ、世界最先端の医療臨床大規模モデルを共同で構築し、業界に基盤となるスマートエンジンを提供する。第二に、阿里雲の「通義(Tongyi)」大規模モデルと微医控股が10年以上にわたり蓄積してきた医療サービスデータに基づき、診療のチェーン全体をカバーする微医の「5+1」エージェント(AI医師、AI薬剤師、AI検査、AI健康管理、AIインテリジェントコントロール、AI健康アドバイザー)製品システムを体系的にアップグレードし、微医控股が初めて創設したAI総合病院の機能向上・イテレーションを推進すると同時に、医療AIエージェントの技術標準とAI総合病院の業界標準を共同で発表する。第三に、天津デジタル健康共同体で実証済みの成功モデルを基盤に、都市レベルのAIデジタル健康共同体の実現を共同で模索し、全国の医療サービス体系のスマート化アップグレードを加速する。
両社が手を携えて臨床レベルの医療AIソリューションを構築することは、今回の提携の大きな見どころである。両社は診断段階に注力して、微医控股のAI医療実践成果、「通義千問(Tongyi Qianwen)」大規模モデル、デジタルヒューマン技術を融合し、「AI医師」「AI検査」インテリジェント・エージェントを共同でアップグレードし、医師に患者の健康状態の全方位画像を提供し、病状の評価とリスク予測を支援し、医師の診療効率向上とより質の高い診療判断をサポートし、患者の受診体験を改善する。投薬の段階においては、薬剤知識データベースとルールエンジンの共同で構築することにより、「AI薬剤師」の知識の密度と能力を高め、薬剤師のサービスレベルと効率を全面的に向上させる。健康管理の段階においては、微医の健康管理における成功経験に基づき、「AI健康管理」および「AI健康アドバイザー」インテリジェント・エージェントをさらに最適化し、患者に一層パーソナライズされた健康管理プランを提供する。リスク管理・品質管理の段階においては、「AIインテリジェントコントロール」のスマート分析能力と可視化能力をアップグレードし、医療保険基金の使用効率と病院の経営・サービス効率を向上させる。
医療健康業界では、AI応用の精度と安定性に対して厳しい要求がある。信頼性と汎用性が高く、業務的価値を生み出す臨床診療AIソリューションを構築するには、豊富で正確な医療データ、先進的かつ効果的なモデルトレーニングとツール開発ソリューションの組み合わせが必要である。フルスタックAI能力と技術エコシステムを持つ阿里雲と、AI医療技術と応用シーンに長年深く取り組んできた微医控股は、強力な優位性の補完を形成している。関係者によると、イテレーション・アップグレードしたAIエージェントクラスターは、まず微医のAI総合病院で導入・応用され、全国で展開中の都市レベルのAIデジタル健康共同体の構築をサポートする予定である。
今回の戦略的提携は、間違いなく中国の「AI+医療」産業発展史における画期的な連携である。「微医の医療シーンにおける深い知見」と「阿里雲のフルスタックAI能力」を深く融合させることで、両社は中国の特色を持つ医療スマート化発展のモデルを構築し、中国の医療AIソリューションの国際競争力を高め、また次世代の健康管理インフラを定義し、中国のAI医療産業がより高品質で、実用的な発展の新たな段階に入ることを示すことになるだろう。
https://www.chinanews.com.cn/cj/2025/06-19/10434597.shtml
中国初の完全自律3対3 AIロボットサッカー大会が北京で開催
2025世界ヒューマノイドロボット競技大会の最初のテストマッチであり、中国初の3対3 AIロボットサッカー大会として、「RoBoLeagueロボットサッカーリーグ」(以下「ロボットリーグ」)の決勝戦が、6月28日、北京市亦荘の北京スマートeスポーツ競技センターで開かれた。
厳しい予選を勝ち抜き、北京情報科学技術大学のBlaze光熾チーム、清華大学の未来実験室Powerスマートチーム、清華大学の火神チーム、中国農業大学の山海チームの4チームが決勝に進出し、最終決戦に臨んだ。
AIとロボット技術の急速な発展により、ロボットのサッカー競技は実験室から公衆の視界へと移行してきた。関係者によると、今大会の「ロボットリーグ」は二つの画期的な進展を遂げている。一つ目は、出場ロボットが完全にAI戦略によって自律稼働し、人間の介入を必要とせず、転倒状態から立ち上がることができること。二つ目は、最適化された反則判定メカニズムを採用することで、試合中断の頻度を大幅に減らし、流暢性と対抗性を高めたことである。ロボットリーグはロボットの運動制御、視覚認識、測位・ナビゲーション、意思決定・計画、マルチロボットの協働などの分野における技術成果を十分に示した。
大会組織委員会の責任者によると、現時点ではロボットの動的障害物回避能力に限界があり、試合中に衝突が頻発する。そのため、ルールは比較的緩い反則基準を採用しており、悪意のない衝突を「反則とみなさない」とする設計となっている。この差異が人間のサッカーとの最大の違いであり、現行の技術条件下での競技性・観賞性・技術の実現可能性のバランスを効果的に確保すると同時に、今後のルール改訂に向けた経験を蓄積していくものとなる。
大会の運営を担当する尚亦城(北京)科技文化集団有限公司の辺元松董事長は、大会は競技そのものを超えた深い価値を担っており、技術革新の「試験場」であると述べた。二足歩行動的バランス、複数ロボットによる協調的意思決定などの最先端課題のブレークスルーは、ヒューマノイドロボットスポーツ大会のサッカー種目に重要な技術検証を提供するだけでなく、エンボディドロボットの知能・性能のアップグレードの基盤を固めることになるだろう。また、人材を集める「強力な磁場」であり、清華大学の火神チーム、北京情報科学技術大学のBlaze光熾チームなどのようなトップチームを同じ舞台で競い合わせることになる。さらに、産業をアップグレードさせる「推進力」でもあり、大会の成果は応用・転換を通じて人々の生活や生産現場に結びつくことになるだろう。
辺氏は、今後、同社はロボットハーフマラソンや「ロボットリーグ」などを含む一連のロボット競技大会IPの構築に注力し、ヒューマノイドロボット技術の実際のシーンでの更なる応用と実現・発展を推進したいと語った。
https://www.chinanews.com.cn/sh/2025/06-28/10439812.shtml
