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27

JUL

2021

  • ブロックチェーン技術は、版権の保護と運用のために科学的および技術的サポートを提供する
  • 【ケース解釈】レゴミニフィギュアを立体商標として登録できるか?
  • ライブ放送のアンカー販売シーンの商標権に関する国内初の訴訟判決
  • 特許侵害の判断における「生産・運営を目的とした」の認定について

ブロックチェーン技術は、版権の保護と運用のために科学的および技術的サポートを提供する

数日前、国家版権局は「2020年の中国のオンライン版権産業の発展に関する報告書」(以下「報告書」という)を発行した。報告書によると、中国のオンライン版権業界市場は、2020年に初めて1兆元を超え、前年比23.6%の増加となる。同時に、版権紛争は、版権業界の高品質の発展を達成するための難題の1つにもなっている。

この点で、ブロックチェーンなどの最先端技術は、版権紛争の問題点を解決するための技術サポートを提供し、版権業界の高品質の発展を支援する可能性がある。ブロックチェーン技術を使用してデジタル作品をリアルタイムでアップロードし、権利者情報やタイムスタンプなどの重要な情報をいつでも記録できるため、版権をすぐに確認できる。データが改ざんできなく、オンラインで権利がリアルタイムに確認できるという特徴により、著作権の登録と証明の真実性の問題を迅速に解決でき、それによって著作権を保護することができる。

ブロックチェーンに代表されるスマートコントラクトテクノロジーは、業界チェーンのすべての関係者のコラボレーションと協力を効果的に促進できる。業界チェーンでポイントツーポイントで通信および取引する版権コンテンツパーティ、セカンダリクリエーター、マーチャント(認定パーティ)、サービスプロバイダーなどの参加者は、ブロックチェーンのスマートコントラクトテクノロジーを通じてリアルタイムに深い協力を完了することができる。著作権コンテンツの関係者は、NFTおよびその他の関連するブロックチェーンテクノロジーを通じて、作成者のデジタルコンテンツをより迅速にデジタル商品に変換することもできる。製品が収益を上げたら、スマートコントラクトに従ってリアルタイムで特典が配布され、最終的にオンライン版権コンテンツ業界チェーンの参加者の相互利益とWin-Winが実現される。

人民ネットによる 202164

【ケース解釈】レゴミニフィギュアを立体商標として登録できるか?

レゴグループは、三次元商標第34022807号(係争中の商標と呼ばれる)の登録を国家知識産権局に申請し、第28類の「玩具、玩具ビルディングブロック」での使用を指定した。国家知識産権局は、係争中の商標が指定された商品に使用され、商標として有するべき顕著な特徴が欠けているという理由で、商標出願を拒絶査定した。

その後、レゴグループは、商標拒絶査定覆審の行政訴訟を北京知的財産裁判所に提起し、係争中の商標自体が顕著性あるが、商標自体は顕著性がなくとも、原告による係争中の商標の広範な使用により、顕著性を有するようになるので、登録すべきだと主張した。北京知的財産裁判所は判決を下し、原告の請求を却下した。

知的財産裁判所は、まず第一に、係争中の商標は三次元の立体商標であり、全体として円筒形の頭、半円形の手、三次元の台形体、および片側に湾曲した直方体の脚を呈し、色を指定しなかった人形である。

係争中の商標は全体としておもちゃの人形であるため、おもちゃやその他の商品に使用されると、商品の特性と組み合わせて、関係公衆はそれをおもちゃ商品のコンポーネントまたはその他の付属品として認識しやすく、それを全体として商標として認識しがたく、商品の出所を特定することもできない。

第二に、係争中の商標自体はグラフィック商標ではなく、人形の基本的な形となる立体商標である。案件の証拠に具現化されたレゴのおもちゃ製品を使用している間、人形のイメージはさまざまなシーンでさまざまな形で表示され、さまざまな色やアクセサリーは人形の外観に大きな変化をもたらす。したがって、さまざまな時期及びさまざまなシーンにおけるおもちゃ像が係争中の商標によって提示された像とは、一貫性と関連性に欠けている。

実際の使用を考えると、おもちゃ人形の基本構造には、頭、体、手足の単純化された構造が含まれている。また、さまざまなカテゴリの商品に類似した基本構造を持つ人形もある。当該ケースの証拠に反映される複数種類の人形は通常おもちゃの部材として現れ、関連公衆は長期的かつ変化多様の形像から人形の基本的な構造的特徴を要約することができなく、それを製品提供者と直接かつ独自につながるともできない。当該ケースの証拠に反映された証拠の使用は、係争中の商標が宣伝・使用され、商標登録の顕著性を有し、関係者に認識されていることを証明するには不十分である。

したがって、裁判官は、企業または個人が商標を登録しようとする際には、関連公衆を主体とし、ロゴと使用指定された商品またはサービスとの関係、およびロゴの使用状況などの方面につき判断する必要があることを提示した。関連公衆が特定のロゴを商標として認識することが困難であり、そのロゴが商品の出所を特定する役割を果たすことができない場合、そのロゴが顕著性に欠け、商標として登録できない。

上述により、水平独占契約の実施者は、独占禁止法に従って、独占契約の他の実施者にいわゆる経済的損失の補償を要求する権利を持たない。関係する水平独占契約の実施者として、張仁勳の損失補償請求は立証できず、支持されない。

北京知的財産裁判所による 202164

ライブ放送のアンカー販売シーンの商標権に関する国内初の訴訟判決

数日前、北京海淀裁判所は、国内初に認定されたライブ放送のアンカー販売の放送プラットフォームがeコマースプラットフォームである、商標権訴訟を判決した。このケースでは、Saishi TradingShanghaiCo.Ltdは、Laizhou Hongyu ArtsCrafts Co.Ltd。がTikTokプラットフォームで「AGATHA」という単語とその特定のアイコン付きハンドバッグを販売していることを発見した。商標専用権侵害を理由に、Hongyu社とBeijing Weibo Vision Technology Co., Ltd.を裁判所に訴えた。

海淀裁判所は審理により、Hongyu CompanySaishi Company30万元の経済的損失と10,598元の合理的な費用を補償するべきであると判決した。さらに、裁判所はTikTokプラットフォームの運営者であるWeibo Companyeコマースプラットフォームの運営者であると認定した。Weibo Companyは、事前審査、リマインダー、事後の適時処分などの措置を講じており、合理的な注意義務を果たしていることを考慮すると、責任を負わないものとする。

裁判所は、かかる商標のデザイン、使用承認の商品類別、かかる製品と値札にある被訴ロゴ、SaishiCompanyがかかる商標を第三者に授権しなかったという事実、及び、Hongyu Companyは自社の販売行為が商標法に規定の責任免除行為に準拠することを証明するための十分な証拠を提出しなかったという事実に基づき、HongyuCompanyによるかかる商品の販売は、商標法第57条第3項の規定に違反し、商標権を侵害したと認定した。

TikTokプラットフォームが属するプラットフォームの種類の認定に関して、裁判所は、インターネットテクノロジーの革新とオンラインマーケティングモデルの多様化により、eコマース活動を行うための現在のプラットフォームはもはや従来の電子商取引を主な事業とするプラットフォームに限定されなく、コンテンツの作成と提供を主な事業とするインターネットライブ放送プラットフォームやインターネットオーディオおよびビデオプラットフォームは、徐々にユーザーにオンラインライブ放送販売サービスを提供している。後者につき、実際に取引の当事者に提供されるサービスは、前述のeコマース法の定義に適合すれば、その運営されるプラットフォームもeコマースプラットフォームと見なされるべきである。よって、このケースの場合、TikTokプラットフォームのユーザーは、「製品ウィンドウ」機能を開くことでインターネットマーケティング活動に従事できTikTokプラットフォームのライブインターフェイスには、関連する製品の名前、写真、価格、その他の情報が表示され、「製品ウィンドウ」にクリック後、他のプラットフォームにジャンプすることなく、製品ページに直接アクセスでき、TikTokのユーザーはTikTokアカウントに関連する商品を購入するための注文情報を直接照会でき、ライブ放送を視聴するときにTikTokプラットフォームインターフェイスのショッピングカートをクリックしてショッププラットフォームに入ることができる、という事実に基づき、TikTokプラットフォームは、そのプラットフォームでWebライブ放送マーケティングサービスを提供することで取引マッチング、情報リリースなどのサービスを提供し、プラットフォームを通じ取引を行うことができるので、eコマースプラットフォームに属し、WeiboCompanyTikTokプラットフォームの運営者であり、eコマースプラットフォームの運営者であると認定される。

このケースは、国内初に認定されたライブ放送のアンカー販売の放送プラットフォームがeコマースプラットフォームであるケースであり、「Webライブマーケティング管理措置(試行)」が施行以来、上記プラットフォームの性質を認定した初めての司法案例である。このケースは、ライブ放送プラットでのアンカー販売に関連する法的問題にタイムリーに対応し、オンラインライブ放送マーケティングプラットフォームがその行動をさらに規制するためのガイダンスを提供するだけでなく、同様の審判に参照の視点も提供した。

人民ネットによる

202169

特許侵害の判断における「生産・運営を目的とした」の認定について——(2020)最高法知民終第831

特許法第11条第1項にいう「生産・運営を目的とした」とは、単に営利活動を行うことと同一視することはできなく、また、特許の実施主体の機構性質のみに基づき認定することもできない。特許実施行為自体に基づき、その行為が市場活動であるかどうか、特許権者の市場利益に影響を与えるかどうかなどを包括的に検討する必要がある。主に公共管理、社会福祉、公共福祉活動に従事する政府機関、公的機関、公共福祉団体およびその他の団体は特許を実施し、市場活動に参加して、特許権者の市場利益を害する可能性のある場合、「生産・運営を目的とした」行為に認定することができる。

上訴人であるJiaoRuiliと被上訴人である中国農業科学アカデミー飼料研究所(以下、飼料研究所)、北京大興区農業農村局(以下、大興区農業局)との発明特許権侵害の紛争は、特許番号がZL031432417で、発明名称が「牛及び牛乳量を強化する薬用飼料添加物とその調製方法」の発明特許(以下、関連特許という)に関わる。Jiao Ruiliは、飼料研究所と大興区農業局が2006年から2008年の科学技術協力プロジェクトにおいて許可なしに特許取得済みの方法を使用し、関連特許の製品を製造したと考え、北京知的財産裁判所(以下、第一審裁判所という)に訴訟を提起し、飼料研究所と大興区農業局が、侵害を止め、経済的損失と権利保護のための2,618,180元の合理的な費用を補償するようと要求した。

第一審裁判所は、飼料研究機関は公的機関で、大興区農業局は政府機関であり、生産と運営の資格も持たず、共同プロジェクトの実施が生産と運営を目的としたことを証明するための証拠はないと判示し、被訴侵害行為が「生産と運営を目的とした」特許侵害の要件を満たしていないため、JiaoRuiliの訴訟要求を却下した。

Jiao Ruiliは第一審裁判所の判決に不服し、最高人民法院に上訴し、第一審裁判所による「生産と運営を目的とした」ことに関する判断に誤りがあったと主張した。

最高人民法院は20201125日に元の判決を取り消し、飼料研究所がJiaoRuili60万元の経済的損失と、権利保護のための15,000の合理的な費用を補償し、大興区農業局が共同で215,000の連帯補償責任を負うようと判決した。

最高人民法院は、第二審では、特許法は、「生産と運営を目的とした」を特許侵害の要素の1つとすることは、特許権者と公衆の利益の合理的なバランスをとることを目的とする。

特許侵害の判断において、「生産と運営を目的とした」への理解は、具体的な被訴の侵害行為に着目し、その行為が市場活動に属するかどうか、特許権者の市場利益に影響を与えるかどうかなどを包括的に検討する必要があり、「生産と運営を目的とした」ことを単に営利活動に同一視することもできなく、実施主体の機関の性質のみに基づき生産と運営の目的を持っているかどうかを判断することもできない。

政府機関、公的機関、その他の団体が公共サービスや公共福祉事業などの属性を持ち、生産や経営を目的としていなくとも、市場活動を実施し、特許権者の市場利益を害している場合は、「生産と運営を目的とした」要件に満たす。この場合、飼料研究所と大興区農業局との科学技術協力は、科学研究成果の生産性への転換を促進し、大興区の農業の転型と発展を導き、公共サービスと公共福祉事業の属性があり、直接的に生産と経営を目的としない。しかし、飼料研究所と大興区農業局との間の科学技術協力の第2段階では、大興区政府に提供された財政支援と、飼料研究所に提供された科学技術の成果により、「協力+示範基地+農民」のモデルを形成した。飼料研究所と大興区農業局が生産する乳牛用の天然飼料添加物は、大興区の主要な酪農場と畜産農場で実証され、良好な結果を達成した。

統計によると、科学技術協力の第2段階では、双方が合計10,320人の技術者と農民を訓練し、4,500人以上の農民に直接利益をもたらし、11,400万元の直接的な経済的利益を生み出した。よって、関係プロジェクトは、特定の経済的利益を生み出し、農民に直接利益をもたらしたことがわかる。

飼料研究所と大興区農業局によるかかる特許製品と方法への使用は、必然的にJiao Ruiliの特許可能市場を侵害し、特許権者の市場利益を損なうことになる。飼料研究所と大興区農業局の行為は「生産と運営を目的とした」要件に満たす。

最高裁判所の知的財産法廷の報告書による

2021615

About the Firm

Ge Cheng & Co Ltd.
Address Level 19, Tower E3, The Towers, Oriental Plaza, No 1 East Chang An Avenue, Beijing 100073, China.
Tel 86-10-8518 8598
Fax 86-10-8518 3600
Email davidcheng@gechengip.com , info@gechengip.com
Link www.gechengip.com

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